こんな症状はありませんか?
- 頭痛が続く、または徐々に悪化する
- 吐き気や嘔吐が持続する
- 視力の低下や視野の欠損がある
- 手足に力が入らない、痺れる
- 言葉が出にくい、うまく話せない
- 音が聞こえにくい
- めまいや平衡感覚の異常がある
- けいれんや意識消失がある
- 妊娠したわけでもないのに月経が止まる、乳汁が分泌される
- 手足の末端が大きくなってきた
- トイレへ行く回数が多くなった
など
脳腫瘍とは?

脳腫瘍は、頭蓋内に発生した腫瘍の総称であり、良性から悪性のものまで様々な種類が存在します。原発性脳腫瘍(脳や周辺組織から発生)、転移性脳腫瘍(他の臓器の腫瘍が脳に転移)などがあり、脳腫瘍のうちで多く見られるのは後者の転移性脳腫瘍です。
発生部位や大きさによって様々な症状を引き起こします。無症状で見つかる場合も少なくありませんが、性別や年齢によって発生しやすい腫瘍は異なりますので、的確な診断と早期の治療が症状や進行を食い止めるのに必要です。
脳腫瘍の原因
他の多くの腫瘍と同じく、腫瘍が生じる正確な原因は明らかではありません。 先天性のもの、稀に遺伝性のものがあります。
基本的に脳腫瘍の遺伝性はないとされてますが、脳腫瘍の家族歴がある方はMRI検査を受けておくことは良いと思われます。
脳腫瘍の検査

脳腫瘍の診断には、MRI検査が非常に重要です。放射線 被ばくなしで脳の詳細な断層画像を得ることができ、腫瘍の位置、大きさ、性状を正確に把握することができるため、脳腫瘍の的確な診断に大いに役立ちます。
手術が必要となる場合には、MRI検査に加え、CT検査や脳血管造影検査(アンギオグラフィ)を行い、石灰化の様子、頭がい骨への浸潤、腫瘍栄養血管の入り込みの様子ばどを調べて、より安全に摘出できるようにします。
脳腫瘍の治療・予防
脳腫瘍の治療は、腫瘍の種類、大きさ、位置、患者様の年齢や全身状態などを考慮して選択されます。無症状の良性脳腫瘍の多くは経過観察の適応ですが、頭痛や神経症状のある良性脳腫瘍、悪性が疑われるものは手術などの治療が必要です。主な治療法は以下のとおり、腫瘍によっては、これらが組みあわされ行われます。
手術(腫瘍摘出術)
可能な限り腫瘍を摘出し、症状の改善や診断確定を目指します。悪性脳腫瘍が疑われる場合、あるいは良性腫瘍でも症状がある場合が適応です。
放射線療法(定位放射線療法)
脳の大事な部分に浸潤した腫瘍細胞を死滅させるために放射線を照射します。定位放射線療法(ガンマナイフ、X線ナイフなど)は、腫瘍に集中して照射する方法で、良性脳腫瘍の成長を抑える目的や、転移性脳腫瘍の縮小に有用です。大きさ3cm以下の腫瘍が適応です。
化学療法
抗がん剤を用いて悪性脳腫瘍の増殖を抑制します。摘出標本での組織診断後、脳腫瘍の種類や遺伝子型に応じた薬剤選択され、脳に入り込んだ腫瘍細胞を治療する目的でこの化学療法を行います。
予防について
脳腫瘍の明確な予防法はありませんが、健康的な生活習慣を心がけること、そして定期的な健康診断やMRI検査による脳ドックを受けることで、早期発見・早期治療につなげることが大切です。
大阪市北区の梅田 脳・脊髄・神経クリニックでは、高性能MRI装置による精密な診断と、脳神経外科専門医による適切な治療方針のご提案を行っています。脳腫瘍が疑われる症状がある場合や、予防的な検査をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
田辺理事長は脳腫瘍手術の多くの経験があり、関連病院に入院して頂いて、田辺理事長の執刀での手術を行っています。