脳動脈瘤(破裂/未破裂)

脳動脈瘤(破裂/未破裂)

こんな症状に見舞われたら

  • 突然の激しい頭痛(鈍器で殴られたような痛み)
  • 吐き気や嘔吐伴う
  • 突然のめまい
  • 視力の変化や複視(物が二重に見える)
  • 片側の瞼が下がる
  • けいれん発作
  • 意識レベルの低下や失神
  • など

脳動脈瘤とは?

脳動脈瘤とは?

脳動脈瘤は、脳の血管壁が膨らんでこぶ状になった状態です。主に脳動脈の分岐部に発生し、大きさは数ミリから数センチまで様々です。これが破裂するとクモ膜下出血を引き起こし、生命を脅かす危険な症状を招くことがあります。

未破裂の脳動脈瘤は無症状で気が付かないので、突然くも膜下出血を生じます。ですが、脳神経を圧迫して、物が二重に見える、視力低下、頭痛、めまいなど、脳神経麻痺を起こして発見される場合があります。こうした原因不明の不調が続く場合は、脳動脈瘤をはじめとした疾患の可能性を疑って、専門医の診察とMRI検査を受けるとよいでしょう。

脳動脈瘤の原因

脳動脈瘤の原因としては、以下の要因が関与していると考えられています。これらの要因が複合的に作用して血管壁が徐々に弱くなり、動脈瘤が形成されるのです。

  • 先天的な血管壁の異常
  • 高血圧による血管壁へのストレス
  • 喫煙や過度のアルコール摂取などによる動脈硬化
  • 外傷
  • 遺伝的要因(家族歴)
  • など

未破裂脳動脈瘤の検査

未破裂脳動脈瘤の検査

破裂すると半数以上が死亡または重い神経後遺症を残す脳動脈瘤の診断には、MRIで行うMRA検査を行うことで、未破裂脳動脈瘤の早期発見が可能です。

当クリニックでは3テスラMRI装置を導入しており、従来の1.5テスラMRIと比較して、より鮮明で詳細な撮影がより短時間で可能です。これにより、小さな動脈瘤でも高精度に検出できます。

なお、必要に応じて以下の検査も行うことがあります。

CTA検査(CT血管造影)

X線によるCT検査において、造影剤を用いて血管の状態を描出します。心臓ペースメーカーが入っている患者さまなど、様々な事情でMRI検査が行えない場合に選択します。

脳血管造影(DSA)

手術適応となると、大血管にカテーテルを挿入し、脳動脈瘤の位置、大きさ、形状、および脈瘤近傍からでる血管の分岐の状態を調べます。後述の脳血管内治療を考慮する場合など、より詳細な血管の状態を評価する必要がある際に選択します。

未破裂脳動脈瘤の治療・予防

治療方法は、動脈瘤の大きさ、位置、形状、患者様の年齢や全身状態などを考慮して選択します。脳動脈瘤が破裂すると半数以上で命、あるいは重篤な後遺症にかかわりますが、破裂前に発見できれば、適切な治療方針によってクモ膜下出血を予防することは十分に可能です。

経過観察

破裂する危険性の少ないとされる、小さな脳動脈瘤の多くは、6か月~1年毎の定期的なMRI/MRA検査で経過観察を行います。
未破裂脳動脈瘤の破裂率は総じて年0.5~1%と高いものではありませんが、小さな動脈瘤であっても場所や形状によっては破裂し、その確率は大きくなるにつれて高くなります。最大径3ないし4ミリの小さな動脈瘤を基準にすると、7~9mmで3.4倍、10~24㎜で9倍、25mm 以上で76倍と極めて高くなります。単純に大きさの境界で治療適応の判断を行うことは困難で、予防的治療については、年齢・健康状態などの患者の背景因子、個々の動脈瘤のサイズや部位・形状など病変の特徴から推測される自然歴、および施設や術者の治療成績を勘案して判断、さらには患者さまの充分な理解の基で患者さまご自身の意思により決定されます。

梅田脳脊髄神経クリニックの田辺理事長は、これまで1300件の未破裂および破裂動脈瘤に対する手術経験があります。

開頭手術(脳動脈瘤頸部クリッピング術)

頭蓋骨を開いて脳動脈瘤の根元を金属製の脳動脈瘤クリップで挟み込み、血流を遮断することで破裂を予防します。合併症率は3%程度で、術後は1週間程度で退院可能になります。
田辺理事長は東京(町田)、大阪(関連病院での入院)でのクリッピング術を行っています。

開頭手術(ラッピング術)

筋肉の一部や人工物で脳動脈瘤を包み込んで血管壁を補強し、破裂を予防します。クリッピング術が困難な、極めて少ない症例の場合に選択されます。

脳血管内治療(コイル塞栓術)

カテーテルを用いて動脈瘤内に細い金属の束(コイル)を挿入し、意図的に血の塊(血栓)を形成させます。コイルの安定が悪いような動脈瘤の頸部が広い場合などでは、親動脈に動脈瘤底部となるステントを挿入して、コイルで塞栓します。最近では風船状材料(WEB)を動脈瘤に留置する、より簡便な方法もあります。これによって脳動脈瘤内への血液流入を遮断し、破裂を予防します。

予防について

脳動脈瘤が生じても自覚症状はありませんので、「生じていないかを定期的な検査で確認すること」しかありません。「できないように予防すること」はなかなか困難ですが、喫煙、高血圧は主要なリスクの一つですので、生活習慣の見直しによる健康的な生活管理が重要です。

  • 高血圧の管理
  • 禁煙・節酒
  • 適度な運動
  • バランスの取れた食事
  • 定期的な脳ドック(MRI/MRA検査)
  • など

脳動脈瘤は早期発見・早期治療が重要です。リスクが高いと思われる方や、予防的な検査をご希望の方は、お気軽に当クリニックにご相談ください。

TEL06-6312-0011 WEB予約