こんな症状はありませんか？
- 最近の出来事を忘れやすい
- 同じことを何度も聞いたり、話したりする
- いつも通る道や家族の名前を忘れる
- 判断力や計画能力が低下していると感じる
- 言葉が出にくい
- 気分が不安定で、急に感情が変わる
- 趣味や何事にも関心を持たなくなった
- 物の置き場所を頻繁に忘れる
- 約束の日時を間違える
など
物忘れと認知症の違い
物忘れは、加齢に伴って多くの人が感じるようになります。一時的または軽度の記憶力低下を感じますが、日常生活に大きな支障をきたしません。しかし物忘れが病的に進行して認知症となれば、記憶障害に加え、思考力、判断力、言語理解能力なども低下。日常生活に支障をきたし、時間とともに症状が悪化していくのが特徴です。
加齢に伴って認知機能が落ちるのはある程度自然なことですが、頻繁な物忘れがある場合は、その軽症認知障害を早期に把握して早期の治療、注意深い経過観察を行うことで、認知症の予防が可能とまります。また認知症は早期診断と早期の治療開始が、進行を遅らせることができますので、一度当クリニックへご相談いただくことをおすすめします。
認知症の原因となる脳疾患
認知症にはアルツハイマー型認知症の他、いくつかの病型があり、それら病型によって治療も異なります。また認知症様の症状の中には脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症などの脳の病気が隠れている場合もあります。これらは「治る認知症」といわれ、早期に適確な専門的な診察とMRI検査が重要です。
大阪市北区の梅田 脳・脊髄・神経クリニックでは、脳神経外科専門医による精密な診療と、3テスラMRIによる高精度な画像検査を行っています。ご自身の認知症が不安な方、ご家族の認知症が疑われてお悩みの方は、お気軽に当クリニックへご相談ください。アルツハイマー型認知症の診断に重要な海馬萎縮度を測定（VSRAD）、さらに必要に応じて脳血流評価（ASL）検査を行って認知症の有無、病型の診断、適切な治療を開始します。
ご自身の認知症が不安な方、ご家族の認知症が疑われてお悩みの方は、お気軽に当クリニックへご相談ください。
神経変性疾患（アルツハイマー型認知症など）
脳の神経細胞が徐々に変性・死滅していくことによっって引き起こされる認知症です。認知症の中で最も多いアルツハイマー型認知症が代表的ですが、そのほか、ピック病を含むレビー小体型認知症、ピック病を含む前頭側頭型認知症、があります。またパーキンソン病や進行性核上性性麻痺などの神経変性疾患も認知症を伴います。これらの疾患の適確な診断と、早期に適切な治療を行うことで、進行の抑制と生活の質（QOL）維持が期待できます。
脳血管性認知症
明らかなの脳卒中の（脳梗塞）（脳出血）がなくても、小さな脳梗塞や微小出血が多発することで、認知症を生じることがあります。認知機能の低下に加えて、言語障害、運動障害、歩行障害、嚥下障害などの神経症状なども現れます。突然症状の出現と消失を繰り返すのが特徴で、できることとできないことに大きな差が生じたりするのも特徴です（まだら認知）。非常に稀に、比較的若い年代から脳血管障害を繰り返し起こり、認知症に至るような遺伝性脳症血管病（CADASIL）があります。
頭部外傷（慢性硬膜下血腫）
頭部への強い衝撃によって脳が損傷を受け、脳細胞が変性することで認知症の症状（高次機能障害）が現れることがあります。後遺症として残ることが多く、ほかにも体の麻痺、言語障害などを伴うこともあります。また軽微な頭部外傷後、しばらくしてから認知症を呈す慢性硬膜下血腫という高齢者に多くみられる疾患があり、外傷の既往がないことも少なくありません。手術加療にて治る認知症の一つで、診断にはMRI（またはCT）検査が必要です。
感染症（髄膜炎、脳炎など）
脳炎や髄膜炎の急性期には高熱、頭痛、意識障害などの症状が現れますが、回復後も記憶障害、性格変化などの認知症的な後遺症を残したり、何年か経過した後にも遅発性に生じることがあります。。
正常圧水頭症
正常圧水頭症は、脳を満たす髄液の循環障害により脳室内に髄液が貯留して脳室が拡大し、圧迫される疾患で、認知機能障害、歩行障害、尿失禁を特徴とします。「年のせい」だと思っていたら、実は正常圧水頭症のことがあり、治る認知症の一つです。