こんな症状はありませんか？
- 突然目の前が回転するようなめまいがある
- 浮動感や不安定感がある
- 頭を動かした時にめまいがする
- 耳鳴りがする
- 立ち上がる際や歩行時のふらつきがある
- 視界のぼやけや揺れ
- 吐き気や嘔吐を伴うめまい
- 立ったままの姿勢を維持できない
- 歩くと足の痛みや痺れがひどくなる
- 歩行時の足のもつれ
- 歩行時にバランスを崩しやすい
など
めまい・ふらつき・歩行障害から考えられる疾患
めまいやふらつきが頻繁に起こる場合は、脳や神経の異常が考えられます。歩行障害も同様であり、これらの悪化は生活の質（QOL）を著しく低下させるだけでなく、命もかかわる病気が隠れていることもあるため、早期の原因特定が必要です。上述の症状にお悩みの方は、大阪市北区の梅田 脳・脊髄・神経クリニックへお気軽にご相談ください。
脳卒中（脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血）
脳卒中は、脳血管の閉塞や破裂により脳組織が障害される急性疾患です。突然のめまいやふらつきは、特に脳幹や小脳領域の脳卒中で顕著に現れます。突然の激しいめまい、平衡感覚の喪失、歩行困難などが主症状となり、同時に複視や顔面の痺れなどを伴うことがあります。症状の出現は急激で、処置が遅れれば命に関わることもあります。
脳腫瘍
脳腫瘍によるめまいやふらつきは、腫瘍の位置や大きさによって症状が異なります。特に小脳や脳幹部の腫瘍では、持続的なめまい感や歩行時のふらつき、歩行障害などが現れることがあります。大脳の腫瘍では同時に頭痛、嘔吐、視力障害なども伴うことがあり、早期の診断と治療が重要です。
未破裂の大きな脳動脈瘤
破裂するとクモ膜下出血の原因である脳動脈瘤破裂せずに大きくなると周囲の脳組織や神経を圧迫することでめまい症状を引き起こす場合があります。特に後頭蓋窩の動脈瘤では、前庭神経や小脳への影響によりめまいやふらつきが生じることがあります。もちろん破裂すると突然の激しい頭痛、意識障害、麻痺などの致死的な状態を引き起こします。
内耳性めまい症（メニエール病/頭位変換性めまい症）
メニエール病をはじめとする内耳性めまいは、内耳の中にあるリンパ液が過剰になることで起こります。耳石が関与することもあります。突然の激しいめまい発作や難聴を特徴とし、めまい発作中は激しい吐き気や嘔吐を伴うことも多いです。発作の頻度や程度は個人差が大きく、数か月に1回程度の軽症例から、頻繁に発作を繰り返す重症例まであります。位変換性めまい症は、頭の位置を変えた瞬間にめまい発作を繰り返します。これらの内耳性めまい症は自然緩解することがほとんどで良性めまいとされますが、時に脳の病気のこと（悪性めまい症）のことがあり、診断には脳ＭＲＩ検査が必要です。
頸椎症/頸椎椎間板ヘルニアなどの脊髄疾患（脊髄症）
頸椎症は、頸椎の変性により脊髄が圧迫されることで生じる疾患、頸椎椎間板ヘルニアも椎間板が後方に突出して脊髄を圧迫します。脊髄が障害されると（頸椎症性脊髄症）、歩行時のふらつきや手足の痺れ、指先の細かい動作が困難になる巧緻運動障害などの症状が引き起こされるだけでなく、脊髄失調によるふらつき、めまい感を伴うことが少なくありません。診断には神経学的診察とMRI検査は必要です。
中高年以上に多いですが、不適切な姿勢や過度の運動負荷がリスク因子となりますので、年齢を問わず発症リスクがある疾患です。