こんな症状はありませんか？
- 突然の激しい頭痛がする
- 頭がズキズキと脈打つような痛みがある
- 片側だけに持続する頭痛がある
- 頭痛とともに視界のぼやけ、吐き気・嘔吐などがある
- 騒音や光に敏感になる
- ストレスや疲労で頭痛がひどくなる
- 体を動かすと頭痛が増す
- 治療を続けても改善しない
など
頭痛から考えられる疾患
頭痛にも様々な種類があり、わずかに気になる程度の頭痛が続く、日常生活に支障が出るほどの頭痛がたびたび起こる、急で激しい頭痛が起こって吐き気やめまいを伴うなどが挙げられます。これらは先ずはMRIを行って、脳腫瘍や慢性硬膜血腫などの頭蓋内に病気がないことを確かめ、頭痛の適確な診断の後に、適切な投薬や生活指導で多くが改善されます。頭痛でお困りの方は、頭痛専門医でもある脳神経外科専門医のいる大阪市北区の梅田 脳・脊髄・神経クリニックへお気軽にご相談ください。
急な頭痛
急で激しい頭痛に見舞われた際に、最も疑われるのはくも膜下出血や脳出血などの出血性脳卒中です。そのような場合は、すぐに当院連携の病院に搬送、入院して頂くようにします。
脳卒中（脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血）
脳卒中は、脳の血管が詰まったり（脳梗塞）、破れたり（脳出血・クモ膜下出血）することで起こる急性の脳血管障害です。出血の場合は突然の激しい頭痛が主症状の一つとなることがあり、特にクモ膜下出血では「鈍器で殴られたような」、「これまで経験したことのないような」と表現されるほどの激しい頭痛が特徴的です。
慢性的な頭痛
慢性的な頭痛を放置されている方も少なくありませんが、下記のような脳疾患が原因となっている可能性もあります。まずはMRI検査を行って、頭蓋内に病気のないことを確かめることが肝要です。その後頭痛の的確な診断を行い、適切な治療や生活指導で症状の改善が得られます。お早めにご相談ください。
偏頭痛
片頭痛は、繰り返し起こる中等度から重度の頭痛発作を特徴とします。目の奥から頭の片側がズキズキと脈打つように痛むことが多く、症状は数時間から数日間程度続きます。頭痛と同時に光・音への過敏、吐き気を伴い、時に仕事や日常生活が困難になるほどの症状に見舞われることもあります。
通常の鎮痛剤は無効のことが多く、血管の収縮をおさえる片頭痛治療薬が発作時に有用で、頻度の多い患者にはCGRP関連抗体注射剤が有効です。当院では適切な診断の後、専門的治療を行います。
脳腫瘍
脳内に生じた腫瘍が脳細胞を圧迫すると、圧迫を受けた部位に応じた症状が引き起こされます。頭痛は代表的な症状の一つで、腫瘍の増大に伴って徐々に悪化することもあります。頭痛以外にも、けいれん発作や性格変化、局所の神経症状（麻痺、視力障害など）を伴うことがあります。
そのような頭痛を生じる脳腫瘍は手術が必要で、当院理事長はそのような脳腫瘍においても豊富な手術経験を有し、関連病院で執刀しています。
脳動脈瘤
脳動脈瘤は、脳の血管壁が風船のように膨らんだ状態です。破裂するまでは無症状ですが大きくなると、周囲の神経を圧迫し、頭痛や顔のしびれ、眼瞼下垂、視力障害や複視などの神経症状を引き起こすことがあります。
最も危険な破裂（クモ膜下出血）で、突然の激しい頭痛、意識障害、嘔吐などの症状を引き起こし、半数近くが命や重い後遺症に関わります。そのため5㎜前後より大きな未破裂脳動脈瘤は血管内治療（コイル塞栓術）を行って破裂を予防することが勧められています。当院で積極的治療と判断された場合は、関連病院での治療を行っています。5㎜前後より小さな場合は血圧リスク管理と6か月～1年毎のMRAでの経過観察を行っています。
正常圧水頭症
水頭症は、頭蓋内を満たす髄液の循環障害によって脳が圧迫される疾患です。中でも髄液による頭蓋内の圧力が正常であるにもかかわらず、水頭症の症状が引き起こされている状態を正常圧水頭症と言います。主な症状として、歩行障害、認知機能障害、排尿障害（三徴）が挙げられますが、頭痛を伴うこともあります。（中脳水道狭窄症）。症状が進行性の場合は1時間程度の小手術（腰椎―腹腔短絡術）で著明な症状の改善が得られます。