こんな症状はありませんか?
- 視力低下や視野の異常
- 手足の痺れや脱力感
- 物が二重に見える
- 顔の麻痺
- 歩行時のふらつき
- 排尿・排便の問題
- 疲労感や倦怠感
- 思考力や記憶力の低下
など
※病変が生じた部位によって出現する症状は異なります
多発性硬化症とは?

多発性硬化症は、中枢神経系(脳、脊髄、視神経)に影響を与える自己免疫疾患の一つです。神経細胞を覆う髄鞘(ずいしょう)が損傷(脱髄)を受け、神経信号の伝達が妨げられることで様々な症状が現れるのが特徴です。症状は再発と寛解を繰り返すことが特徴で、特に若い成人(30歳前後)で好発する傾向にあります。
自覚症状から、眼科や整形外科への受診が診断のきっかけになるケースが多々見られます。症状が多岐にわたるため、同じ病名だからといって病態が同じとは限らない点に注意が必要です。
多発性硬化症の原因
細菌やウイルスから体を守る免疫系に異常が起こり、本来なら対象外である自分自身の細胞を攻撃してしまい、様々な健康障害を引き起こす疾患のことを自己免疫疾患と言います。多発性硬化症の正確な原因は不明ですが、この自己免疫が関与していると考えられています。
多発性硬化症の検査

多発性硬化症の診断に際しては、まず問診と診察による症状・病態の確認を行います。そのうえで、多発性硬化症に特徴的な脱髄病変を評価するための画像検査を行うのですが、その際はMRI検査が効果的な場合が多いです。
大阪市北区の梅田 脳・脊髄・神経クリニックでは、高性能な3テスラMRI装置と専門医による読影により、大病院並みの高精度検査をご提供しています。
なお、必要に応じて炎症や免疫反応の指標を調べる脳脊髄液検査や、視神経の機能を評価する誘発電位検査などを行うこともあります。これらの検査結果と臨床症状を総合的に評価することで、正確な診断が可能となります。
多発性硬化症の治療
多発性硬化症の治療は、症状の管理と疾患の進行抑制を目的とし、主に薬物療法によって行います。これは特に近年進歩が著しく、様々な薬剤や治療法が登場してきており、患者様の症状に応じて適切なものを選択します。
なお、多発性硬化症は、厚生労働省の特定疾患に指定されている難病の一つです。治療費の助成を受けられることもあるので、適宜ご活用ください(申請と承認が必要です)。
- 副腎皮質ステロイド薬の点滴投与:急性期の炎症を抑制し、症状の早期改善を図ります。
- 疾患修飾薬の使用:症状の再発や進行を抑制するための薬剤を選択・使用します。
- 症状緩和治療:疼痛、膀胱障害などの個別症状に対して適切な薬物療法を行います。
- リハビリテーション:多発性硬化症によって低下した運動機能や日常生活動作の改善を図ります。